大阪府での3月の麻疹流行状況について

 

 大阪府での2019年第10週までの麻疹患者報告数は107名(2018年は1年間で15名)とまだ流行は続いているものの、週あたりの報告数は、第7週の27名をピークとして、第8週15名、第9週7名、第10週3名と減少傾向にあります。

 大阪府感染症情報センターのHPによりますと、患者は10歳代から30歳代を中心に発生しており、65名(61%)の患者が予防接種歴なし又は不明であったとのことです。 2回のワクチン歴がある方にも発症はあるようですが、すべて軽症で非典型的な麻疹である修飾麻疹で、また現時点ではこれらの患者からの二次感染例はないようです。

 全国的にも昨年1年間の報告数282名をすでに超えており、これから春休みや大型連休などで感染機会が増えることが予想されることから、しばらくはその動向を注視する必要があると思われます。

(プライマリ・ケア部会 感染症対策委員会)

 

この記事は大阪小児科医会ISOP 279号(2019/03/22発行)に掲載されています。
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 未分類   投稿日:2019/03/22