大阪小児科医会からの提言「学校でのフェイスシールド使用、ちょっと待ってください」のポスター作成にあたって
6月より順次小中学校の登校が始まり、子どもたちを新型コロナウイルス感染症から守ることを第一に様々な取組みがされるなか、フェイスシールド着用も話題になっています。小児科外来でも、お子さん本人や保護者の方から、フェイスシールドについての疑問や不安をお聞きします。
フェイスシールドは基本的には装着した本人が感染しないための目の防護具であり、他人にうつさない効果はかぎられています。そのため、感染者に直接対応する医療従事者などを除き、一般的な感染予防、特に子どもたちへの使用はすすめられません。従って、学校生活での感染拡大防止策としては、文部科学省が5月22日に発行した「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~」に説明されていますように、換気の徹底、身体的距離の確保、手洗い、マスク着用を基本にすれば十分であると考えます。さらに過剰な感染予防策は、子どもの心身へ影響を及ぼす可能性があります。
大阪小児科医会ではこれらの事を踏まえ、検討を重ねて、ポスターを作成しました。これから新しい行動様式で学校生活を始める子どもたちとそのご家族、関係者のみなさまの一助となれば幸いです。
2020年6月13日
一般社団法人 大阪小児科医会
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投稿日:2020/06/13