重症複合免疫不全症(SCID)のスクリーニング検査が始まります
重症複合免疫不全症(以下SCID)は最重症例の発生頻度が約5万人に1人とまれな疾患ですが、生ワクチンの接種を受けた後に重篤な副反応を引き起こす可能性があるため、乳児早期に接種されるロタウイルスワクチンやBCGワクチンでは接種不適当者に含まれています. この度、すでに行われている愛知、埼玉、千葉、神奈川、北海道、熊本、宮崎などに次いで大阪でも、生ワクチンの接種前にSCIDを見つける目的で、スクリーニング検査が始まることになりました. 従来からの新生児マス・スクリーニングと同時に、拡大新生児マス・スクリーニングとして行われます. 費用は自己負担で、検査は任意となっており、大阪府内の産科施設では、2020年10月1日のロタウイルスワクチン定期接種化にあわせて随時開始される予定とのことです.
(感染症対策委員会)
この記事は大阪小児科医会ISOP 295号(2020/7/17発行)に掲載されています。
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投稿日:2020/07/17