今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて

 

 日本感染症学会より、一般のクリニックや病院での外来診療を対象として、「今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて」という提言が出されました.
(http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2008_teigen_influenza_covid19.pdf)
 インフルエンザとCOVID-19の相違が簡潔に表にまとめられており、成人と小児に分けて解説されています.
 インフルエンザの診断はあくまで総合診断ですが、小児では、発熱等の症状のみでインフルエンザと診断するといろいろな問題点が生じる可能性があるので、できる限り迅速診断キットを用いた確定診断が大切としており、COVID-19を除外できない場合には、医療者の接触頻度をできる限り減らすことと個人防護具の節約の面からも、病原体検出のための検体はなるべく同時に採取することとしています. 治療については、各種抗インフルエンザ薬に関する文献が紹介されています. また、成人・小児ともにインフルエンザワクチンが強く推奨されています. なお、提言通りに検査を行なえるかどうかは、各医療機関での個人防護具やSARS-CoV-2抗原迅速診断キット等の供給状況によるのではないかと思われます.

(感染症対策委員会)

この記事は大阪小児科医会ISOP 296号(2020/8/21発行)に掲載されています。
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 未分類   投稿日:2020/08/21