長期のCOVID-19感染状況下での子どもへの心理的ケアとその対応

 

 COVID-19発生から早2年が過ぎますが、従来からの保護者のリモートワーク、家族に罹患者が出た場合の自宅療養や自宅待機などを背景に、子どもの心身症や不登校などが増加しています. 日々の診療の中でも、このような子どもたちに遭遇する機会が増えています. どうしても夜型生活や運動不足になりそれが症状の悪化・長期化に繋がるため、朝方生活をなるべく維持すること、Deconditioning(運動不足による廃用症候群)を防ぐために、子どもたちには家事などのお手伝い、散歩やストレッチ、子どもの状況にあった運動の励行、就寝前にはスマホやネットゲームをしないようにお声がけ下さい. WHOから発行した6枚のポスター内容が2022年2月に翻訳されています(https://covid-19-act.jp/parenting-who/).

 特に、自粛明けや長期の休み明けは、起立性調節障害や機能性胃腸障害などの症状がある子ども、不登校傾向の子どもは、再登校する際に身体症状の悪化が認められることもあります.
 下記に示した各団体からもCOVID-19と子どもの心のケアに関する提言がなされていますので、参考にして下さい.

(国立成育医療研究センター) https://www.ncchd.go.jp/news/2020/20200410.html
(日本小児保健協会) https://www.jschild.or.jp/archives/3410/

(プライマリ・ケア部会)

この記事は大阪小児科医会ISOP 315号(2022/3/18発行)に掲載されています。
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 未分類   投稿日:2022/03/18