新型コロナウイルス感染症の患者報告数が急増. 第7波に突入か!

 

 大阪の新型コロナウイルス感染症の患者報告数が第27週(7月4日~7月10日)に急増し、第28週には65,777名に達して、第7波に突入した可能性が高いと思われます. 患者報告数の約8割は50歳未満となっています.
第78回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議の資料によると、感染力が強いといわれているBA.5株の割合は第26週(6月27日~7月3日)には26.9%となり、前週の約3倍に増加しました. また、7月10日に全体病床使用率が「警戒」の目安である20%を超過したため、7月11日より「警戒(黄信号)」に移行しました. 重症化リスクの少ない陽性者へのアンケートによると、症状は発熱が8割強、のどの痛みが約7割で、無症状である割合は1.2%と低かったとのことです. また、感染の心当たりがある場面では、6割弱がマスクを着用しておらず、7割弱が換気を十分にできてなく、9割弱がソーシャルディスタンスが十分でなかったと答えています.
 第6波における大阪での全体の死亡率は0.27%と低いですが、70代以上の死亡率は3.15%と10倍以上になっています. 大阪府は、高齢者及び同居家族等日常的に接する方は感染リスクが高い場所への外出・移動を控えることや、高齢者の同居家族が感染した場合には積極的に宿泊療養施設において療養することなどを求めています.
 大阪での3回目のワクチン接種率は、65歳以上では9割弱、40代で約5割であり、30代以下では5割を下回っています. また、5歳~11歳の2回接種割合は6.6%と低い状況です. 接種率の低い年齢層の方、特にこれから70代以上の方と接触する予定のある方にはより強く接種を勧めたいと思います.

(プライマリ・ケア部会感染症対策委員会)

 

この記事は大阪小児科医会ISOP 319号(2022/7/22発行)に掲載されています。
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 未分類   投稿日:2022/07/22