梅毒の報告数が増加しています

 

 大阪府感染症情報センターより、2023年第2四半期まで(1月2日~7月2日)の梅毒患者報告数が7月13日に公表されました. 大阪府では、2023年第27週(7月3日~7月9日)時点で累計1,072例となり、年間報告数として最多だった2022年の同時期の報告数790例を上回るペースで推移しています. 男女ともに最も報告数が多いのは20~24歳でした. 届出時の病期については、女性は無症候での届出の割合が高く、男性(同性間接触者を除く)は無症候での届出が低く、早期顕症(Ⅰ期)での届出が多くなっています. 直近6か月の性風俗産業の従事歴や利用歴をみると、男性の32%に利用歴があり、女性の56%に従事歴がありました. また、妊娠例は2022年は41例でしたが、2023年第2四半期までで29例にのぼっており、さらに第27週に6例の報告がありました. 2017年から2022年までのいずれの年も先天梅毒例が年間1~5例報告されています. 
国立感染症研究所のサイトも参考にして下さい.
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/465-syphilis-info.html

(プライマリ・ケア部会 感染症対策委員会)

 

この記事は大阪小児科医会ISOP 331号(2023/7/21発行)に掲載されています。
ISOP(Information Services for Osaka Pediatricians)は大阪小児科医会が会員向けに毎月発行しているニュース速報です。
小児医療・保健等に関する役に立つ情報、学会・集会案内を迅速にお伝えしております。

 

 未分類   投稿日:2023/07/21