インフルエンザ再び流行期入り
大阪府での2022/2023シーズンのインフルエンザは、第15週(4月10日~16日)に定点あたりの報告数が1を切って、非流行期に入ったとされていました. 例年ですとそのあと速やかに0.1未満になるのですが、第16週以降も0.48~0.92と明らかに多めの報告数で推移していました. 第33週(8月14日~20日)に再び1を上回り、動向が注目されていましたが、その後第34週1.54、第35週2.44、第36週3.90と増加を続け、再び流行期に入ったものとみられます. 大阪府感染症情報センターによりますと、この時期に定点あたり報告数が1を超えるのは2010年以降初めてとのことです. また、大阪府では8月にAH3のみが検出されていますが、国立感染症研究所のインフルエンザ流行レベルマップによりますと、第36週までの5週間のウイルスの検出状況はAH3亜型が33件(75%)、AH1pdm09が11件(25%)でした. 今シーズンはA型に2回罹患する可能性がありますので、1回罹患した方もインフルエンザワクチン接種は通常通り行なうことをお勧めします. 普段より手洗いを励行し、感染時にはマスクを着用したり、十分な換気を心がけるなど、周囲への感染拡大防止をお願いします.
(プライマリ・ケア部会 感染症対策委員会)
この記事は大阪小児科医会ISOP 333号(2023/9/22発行)に掲載されています。
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投稿日:2023/09/22