小児への新型コロナワクチン令和5年度秋冬接種に対する考え方(日本小児科学会)

 

 厚生労働省は令和5年秋開始の新型コロナワクチン接種について、自己負担のない特例臨時接種は継続しながらも、努力義務を課す、すなわち接種勧奨を行うのは重症化のリスクが高い者に限定すると決定しました. これを受けて日本小児科学会は小児に対するワクチン接種の意義について再度検討し、「生後6か月~17歳のすべての小児への新型コロナワクチン接種(初回シリーズおよび適切な時期の追加接種)を引き続き推奨する」との見解を10月3日に発表しました. 国内で小児に対するCOVID-19の脅威は依然としてあり、感染および重症化を予防する手段としてのワクチン接種は有効であるとし、理由として、①流行株の変化によって今後も流行拡大が予想される、②国内の約半数は未感染者であり今後も感染機会が続く、③小児においても重症例・死亡例が発生している、④小児へのワクチンは有効である、⑤小児のワクチン接種に関する膨大なデータが蓄積され、より信頼性の高い安全性評価が継続的に行われるようになったことが挙げられています.
 ワクチンに関する正確な情報を得るようにしましょう.
https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=531

(情報・広報部会)

 

この記事は大阪小児科医会ISOP 334号(2023/10/20発行)に掲載されています。
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 未分類   投稿日:2023/10/20