先天梅毒の報告数が過去最多になりました
大阪府での2023年第48週(11月27日~12月3日)までの梅毒の累積報告数は1,859例で、過去最多であった2022年の報告数1,823例を超えました. 第3四半期までの妊娠例は48例で、こちらも前年を上回るペースで報告されています. 男女別では男性が女性の約1.8倍、好発年齢は女性では20~24歳ですが、男性では20歳台から40歳台で多く、バラツキがあります. また、性風俗産業の従事歴や利用歴は、女性の約56%に従事歴があり、男性の33%に利用歴があります.
(https://www.iph.pref.osaka.jp/zensu/20210128104826.html)
一方、国立感染症研究所から公表されている「日本の梅毒症例の動向について」によりますと、全国の2023年の先天梅毒は2023年10月4日時点で32名(大阪府は3例)となり、現行の統計開始以降最多の報告数となっています.
(https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/syphilis/2023q3/syphilis2023q3.pdf)
先天梅毒を発病させないようにするには予防に加えて、感染の早期探知が重要です. 梅毒および先天梅毒についての情報は下記を参考になさってください.
(https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6327/00181842/kansei_baidokuA4_just.pdf)
(https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/cmsfiles/contents/0000312/312118/baidoku.sittehosiikoto.pdf)
(プライマリ・ケア部会 感染症対策委員会)
この記事は大阪小児科医会ISOP 336号(2023/12/22発行)に掲載されています。
ISOP(Information Services for Osaka Pediatricians)は大阪小児科医会が会員向けに毎月発行しているニュース速報です。
小児医療・保健等に関する役に立つ情報、学会・集会案内を迅速にお伝えしております。