大阪で乳児の麻しん患者が報告されました
本年12月7日、大阪市内で東南アジアへの渡航歴のある乳児の麻しん患者が報告されました(2024年における大阪府内の累積報告数は11例. ワクチン接種歴はありません. その後の調査で、接触者は60人程度にのぼり、居住区は西区・浪速区・中央区・此花区・大正区・住之江区・福島区・住吉区と広範囲に及んでいることが明らかになり、当面の間は麻しん患者の接触者である場合は、届出に必要な「麻しんに特徴的な発疹」、「発熱」、「咳嗽、鼻汁、結膜充血などのカタル症状」の3つすべてを満たさない場合でも積極的に行政検査を実施しますとの連絡が、大阪府医師会を通じて大阪市保健所から各医療機関に届いています.
今後、海外渡航を予定されている方は、渡航先の麻しんの流行状況を確認していただき、流行地域へ渡航される際には、事前に麻しん含有ワクチン接種の検討が必要となります(既に2回接種した方は除く). また、医療機関向けの、麻しん流行地域から帰国後の発熱や発疹についての大阪府からの「麻しん診療についてのお願い」の資料もご覧下さい.
https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/31224/maisnnsinnryouonegai20.pdf
(プライマリ・ケア部会 感染症対策委員会 )
この記事は大阪小児科医会ISOP 348号(2024/12/20発行)に掲載されています。
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投稿日:2024/12/20