小児科医の独り言
子どもはみんな素敵です。これは何だろう? と舐めてみて触ってみて確かめる。用心深い性格もあれば怖いもの知らずもいます。赤ちゃんにもひとりひとり性格があって見ていると楽しいものです。2 歳、3 歳ともなれば本当に可愛いし楽しい。遊ばせていると思ってもいなかった想像力を発揮して本当にびっくりします。待合室に残されたブロックや積み木、お人形の並べたものなどみているとその子が考えていたことが分かって不思議な気持ちすらします。子どもは遊びの天才です。そして次第に大きくなってやってくると大人ぶって、ちゃんと挨拶してくれたり。
小児科医は子どもを見ながら楽しんでいます。しかし子どもはよく病気をします。何でこんなにかぜひくんでしょう、特別に弱いんでしょうか?
保育所行ってるから初めはこんなものですよ。かぜといっても種類が多いですからね、予防接種みたいなものです。きっと来年になればあまりここにもこなくなりますね。僕はね、先輩から子どもはかぜひくのも仕事だよって教わりました。無菌状態で育っても結局は後でかぜをひく、だんだん強くなるんです。
時にはちょっと気を入れて診察しないと何か隠された病気があるかも知れない、そういった時もあります。大切な子どもさんを診ているので責任は重大だと思っています。医師は、やはり知識や経験や専門的な技量が求められていると思います。しかも昔と違って進歩も早い、だからプロ意識のある小児科医は絶えず勉強しています。自分達でも絶えず機会を作って知識が古びないように努力しています。それでも得意不得意はあります。自分の得意でない領域についてはそれぞれの専門医に紹介をするというのも私たちの大切な役割だと考えています。このことはとても大切なことだと思います。今日はちょっと好きなことを喋らせて頂きました。すみません。じゃ、元気でね!
(飯田喜彦)