かかりつけの小児科医を見つける
小麦ちゃんは舌圧子(舌を押さえるもの)が嫌いです。「ボー(棒)いれないで」といいます。でも家でママと一緒に「アーン」と口をあける練習をしてきています。だから、ちゃんと口の中が見えます。この子は「アモキシシリン」という薬で薬疹が出ます。お母さんもそのことを書いたメモを持っています。
いつもは元気な大地君ですが、今日は顔色が悪く頭が痛いと顔をしかめています。熱に強い子なのに普段と様子が違います。今朝から吐いていて、寝かせて頭を持ち上げると痛がります。病院に診察をお願いしました。夕方ドクターから「やはり無菌性髄膜炎(ずいまくえん)でした。入院して貰いました」という連絡がありました。2週間もすれば「センセー、オッハヨー!」と挨拶してくれるでしょう。
どなたも自分の子どもさんが病気になった時、慣れた小児科医に相談したいと思いますね。私たちも、見慣れた患者さんを診察するのはとてもやりすいのです。そしてお母さんたちが望んでおられることは何か、いつも考えています。気さくで話しやすい雰囲気、最新の知識も勉強している。病気や薬の内容をよく説明する。予防接種、育児、お母さんの悩みにも応じられる。…そんな理想的な小児科医がいたらいいんですけどね。筆者は書いていて冷や汗が出てきました(笑)。でも努力しましょう!
その子の性質を知り、いざという時には適切な病院を紹介する、このことは大切です。時にはどこの科にいったらいいのかわからないこともあります。そのような時、相談の出発点にして頂けたら私たちは、大いにやりがいがあると考えています。
では、そんな小児科をどうやってみつけるか? 実際に行ってみることでしょう。軽い病気、育児相談や乳児健診などで試してみましょう。何か違ったところがありましたか?「一味違う」ここのところが大切だと私たちは思っています。
(飯田喜彦)