夜の病院のかかり方 2

 

 夜に子供の具合が悪くなってしまったとき、保護者の不安は昼間に比べてずいぶんと大きくなり、あわててしまいがちです。日頃から、どのように対応したら良いのか考えておくことが大切です。 

1.受診すべきか迷った場合

 大阪府小児救急電話相談(夜8時~朝8時、#8000:プッシュ回線・携帯電話、または06-6765-3650:IP電話、NTTダイアル回線)や救急安心センターおおさか(24時間・年中無休、#7119:NTTプッシュ回線・携帯電話・PHS、または06-6582-7119:ダイアル回線・IP電)などに相談されることをお勧めします。また、かかりつけ医や病院が電話での相談に応じてくれる場合もありますので、事前に確かめておきましょう。

2.救急車を利用した方が良い場合(タクシー代わりはいけません)

 はっきりとした基準はありませんが、けいれんがなかなか止まらない場合や顔色が真っ白だったり、土色~紫色(チアノーゼといいます)の時、息苦しさのためにとても横になれない時などは救急車を呼ぶべきです。119番に電話し、救急ですと言い、氏名、住所、目安となる目標物などを伝えます。そして症状に合わせて、救急車が到着するまでにできることを聞いておきましょう。

3.どこに行けばいいのか

 日頃から、近くの夜間や休日に小児科の診療を行っている医療施設を確認しておいてください。わからない場合は、#7119または大阪府救急医療情報センター(06-6693-1199)に問い合わせてください。保険証は忘れずに、おむつや簡単な着替え、そして気になる便や吐物などがあれば持っていくとよいでしょう。

4.受診のときに気をつけること

 受付の看護師に要点を伝え状態をみてもらってください。その結果、順番が多少変わることもあります。いざ診察となったら、いつから、どんな症状が、どのぐらい出ているのか、そして普段と様子が違って気になっている点についてお医者さんに伝えてください。また、できるだけ服は脱がせてよく診てもらえるようにしておくことも大切です。夜間や休日は、病院といえども検査も十分にはできません。また、治療も一時的なものになりますので、翌日は必ずかかりつけのお医者さんに診てもらうようにしましょう。その際、救急病院で受けた説明や治療内容を正確に伝えるよう心がけてください。

(舟本仁一)

 

 小児科とのつきあい方   投稿日:2006/09/01