こども救急電話相談
子ども救急電話相談は、子どもの病気やケガで困ったときの相談電話です。具体的には、子どもの状態をどう考えたらいいか、早く受診すべきか家で見ていていいかなど、状態の見方や判断の目安などの情報提供や家庭で看病するケアの方法などの相談が多いです。
公的な小児救急電話相談の#8000は、大阪では夜8時~朝8時まで夜中も対応しています。#7119は大人も子どもも24時間相談に応じ、受診の基準を当てはめた指導やケアの方法を教えてくれます。これ以外にも、健康保険組合のサービスやかかりつけ医の電話対応などがあるようです。
#8000では、夜に病気の子を目前にどうしたらいいのかといった内容の電話が次々にかかってくるので、短いと1分以内、長くても10分ぐらいの対応が中心です。病気の相談でも、過去にいろいろな経過があってじっくり話を聞いてほしい場合は、日中の他の相談電話を利用したほうがいいでしょう。
電話では、電話を受けた側が子どもを見ていないので、病院の診察のように診断して治療方針を出すことはできません。子どもの状態を100%間違いなく判断することも、到底できません。電話をかけた人の話を聞いて、どう考えどう行動したらいいかをいっしょに考えるものです。もともと子どもは体調が変化しやすいので、病気の時は周囲の人が気にかけて治るまで子どもを見守ることが必要です。ずっと寄り添って、もしおかしいなと思ったらそのときに動くことも重要です。ご家族が見守ってくれている中で、子どもは病気やケガを乗り越え少しずつたくましく育っていきます。
今はネットで多くの情報が手に入ります。でも自分に本当に必要な情報を探すのは難しく、相談相手がいても迷うことがあります。子どものその時の状況に応じて、気をつけるポイントやケアの方法などを伝えるのが電話相談のおもな役割です。じょうずに利用して、みんなで子どもを見守っていきましょう。
(福井聖子)