ギュっとハグ
大好きな人にギュってハグしてもらうのって嬉しいですね。いっぱい、いっぱいハグしてあげてください。大好きな人とのふれあいで幸せホルモンが出て、前頭葉の働きが良くなって、子供は生きるスキルを成長させます。
小さいときに熱が出るとおでこに手を当ててもらったことを覚えていますか?お腹痛や怪我の時に「痛いの 痛いの飛んでけ~!」とさすってもらった時の安心感も覚えていますよね。あったかいお母さんの手は痛みを忘れさせてくれました。もちろんお父さん、おばあちゃん、おじいちゃん達の手も…。
アトピー性皮膚炎で痒みの強い赤ちゃんを抱いた、あるお母さんが「私にアレルギーがあるばっかりに、この子にこんなにつらい思いをさせてしまう…。」と涙されました。でも、ちょっと待って下さい。考え方を変えましょう。赤ちゃんはとってもニコニコ幸せそうです。痒い湿疹はつらいけど、毎日何回ものスキンケアで軟膏を塗ってさすって抱きしめてもらって、とても幸せそうです。「こんなに気持ちいい時間をお母さんから一杯もらえて幸せな子!」って思って笑顔でケアしてあげてください。延々と続く面倒な処置ですが、赤ちゃんとの大切な触れ合いの時間と理解してください。
おっぱいを飲んでいる赤ちゃんをお母さんが抱っこして、頬ずりしながらハグします。可愛い大切な赤ちゃんだから、そのウンチでさえもお母さんにとっては気持ち悪くありません。ウンチは赤ちゃんの体調を表すシグナルです。毎日オムツを替えながら、さすってあげて、赤ちゃん体操
1、2、3!! お母さんも赤ちゃんもいい気持ちになります。実はこうした触れ合いが赤ちゃんを守っているのです。お母さんは触れ合うことで赤ちゃんが感染したウイルスやばい菌をもらいます。そしてお母さんの体の中でそれに対する免疫を作り、おっぱいを通してその免疫を赤ちゃんにあげているのです。
お母さんに触ってもらう感覚、目から見えるお母さんの笑顔、耳から聞こえるやさしい子守唄、お母さんの甘い香り、自分だけのお母さんのおっぱいの味、五感を通して赤ちゃんはお母さんを求めます。
ギュッとハグして赤ちゃんに応えてあげてください。携帯電話は横において、赤ちゃんの目を見つめながらしっかり抱きしめてあげて下さい。
(原 統子)