よく遊ぶ、色々食べる、家族で一緒に

 

cc049 これからの子どもは逞しく育って欲しいと思います。外国に出かけるなど普通のことになりました。違った国にいけば食べ物も違います。あまり好き嫌いがあれば楽しく過ごせません。普段意識していませんが微量元素といって僅かですがなくてはならない栄養素があります。亜鉛や銅、セレニウムのようなもので、私たちは知らず知らずのうちにこれらを摂取しています。だから病気にならないでいるのです。何でも食べる、このことはとても大切です。健康のためばかりでなく生活を楽しむためにもいえることです。何でも食べるようになるには家族中が色々食べるという風でないと実現しません。子どもはむら食いをします。「ばっかり食べ」や「遊び食べ」もします。それでも1週間平均してみると色々食べているということであれば、それでいいと思います。食卓に色々なものが並んでいて、家族がそれを食べる習慣があれば、自然に何でも食べるようになるものです。日曜などみんなで食材を買いに出かけ、お父さんも一緒に、子どもも手伝って作る食事とお話。すてきだと思いませんか? テレビなんて消しちゃいましょう。そうしたときに感じる家族の団らんの雰囲気は、きっとその子が大きくなっても心の中に残ることと思います。

 今家族の団らん、家族で一緒に食事をする、父親も子どもと一緒に何かをするというような事が不足しているといわれます。忙しいから、習い事があるから、両親が働いているから…こういいながら、私たちは子どもの時にはどうしても欲しい大切な事を横に置いてきたような気がします。中教審の答申に「家族の在り方を問い直そう」と、当たり前のような事をあえて問題にしなければいけないのは、今の子どもの生活がいい状態におかれていないとみんなが感じているからです。

 お弁当を用意してハイキングなんていうのもすてきです。たとえ、車で出かけても大きな児童公園があれば多くの子どもたちが集まってきています。地方都市などに時に見られる風景です。晴れた日には子どもたちが芝生の広場を走り回り、川の中に裸足で入ってザリガニ取りができるようにした公園もあります。よく遊んだ後はよく食べるでしょう。よく遊ぶ、色々食べる、家族で一緒に、このことを心からお勧めしたいと思います。

(飯田喜彦)

 

 家族とのかかわり   投稿日:2006/09/01