戸外で遊ぼう!

 

cc078 最近、公園や道路で子どもの遊ぶ声が少なくなったような気がしませんか?子どもの数が少なくはなりましたが、少子化だけが原因でしょうか?昔は暗くなるまで外で遊び、お母さんの「ご飯ですよ?」の声で慌てて帰ったものでした。今の子どもたちは都会では高層マンションが増え、テレビやファミコン等室内遊びが多い上に、塾やお稽古に追われて外で遊ぶ時間がずっと減ってしまったようです。更に、最近子どもを標的とした事件も多く、安心して子供たちを自由に遊ばせる事の出来る空間が減った事情もあります。このままで良いのでしょうか?

 子どもは遊びの中で成長します。二人で遊べば2倍楽しく、3人で遊べば3倍楽しく、皆で遊べばもっと楽しくなります。戸外での遊びはごっこ遊びが多く、遊びを通して仲間づくりや友情、他人への優しさ、思いやりの気持ちを育て、グループの中でルールを守る習慣も身に付きます。適度の運動は体を鍛え、病気に負けない子を育てます。又、自然界の植物や生き物に接し、新しい発見をするでしょう。

 戸外で遊ぶのは良い事ばかりではありません。紫外線の影響や夏には熱中症にも気をつけねばなりません。紫外線は5月から8月にかけて、午前10時から午後2時が強いと言われます。子どもの頃に浴びた紫外線の影響は大人になってからシミ・しわ等の皮膚の老化、皮膚がんや白内障の原因にもなります。戸外で遊ぶ時、日中の紫外線の強い時間は避け、木陰で遊ぶとか、強い日差しの時には帽子をかぶって長袖を着ましょう。日焼け止めクリームも構いません。肌が赤くなったりヒリヒリしたら木陰で休み、水分を補給しましょう。最近、極端に陽に当るのを嫌って、ビタミンDが不足して「くる病」になった子がいます。ほどほどにしたいものです。

 戸外で遊ぶことは他人の痛みの分かる心優しい、思いやりのある子に育ちます。紫外線対策を考え、もっともっと戸外で遊ばせたいものです。但し、大きくなって夜が遅くなっても帰らない時は注意しましょう。

(片桐真二)

 

 あそび   投稿日:2006/09/01