保育所に入所する

 

【A子さんへの手紙】

cc093 A子さん、今度長男のBちゃんが保育所に入ることになったんですってね。産休・育休が終わってお仕事に復帰するのね。きっと今、仕事への期待と保育所にBちゃんをあずける不安とが交錯していることでしょう。A子さん、保育士さんは保育の専門家です。母親が自分の手で日中の子どもの面倒が見られない時、次善の策は保育園(所)という広い園舎、園庭を舞台に保育士さんと手を組んで一緒に育ててもらおうと考えることです。子どもを育てる希望を虚心に託し、何時も相談し、又園での我が子の一日の様子を、保育士さんの気持ちを、素直にきく。お互いに女性同志ですもの十分に話しあい交流しあいながら育ててゆけるものです。

 Bちゃんははじめての集団生活で、半年間は感染の機会が多く、発熱したり、水ぼうそうやおたふくかぜなどをもらうかも知れません。ハラハラと心配させられることも多いでしょうけれど、特別体が弱いお子さんでない限り必ずのりこえられます。頑張ること。そして仕事をもつことを後悔しないこと。むしろ子育てをしながら仕事ができることを誇りに思うこと。いろいろな病気に出会うことも多いので是非予防接種はきちんと受けてください。BCG、ポリオ、三種混合(百日咳・ジフテリア・破傷風)、麻しん風しん混合ワクチン、日本脳炎、肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンなどが今各自治体で勧めているワクチンです。四種混合もできました。以上がすんで余裕があったら、水痘やおたふくかぜのワクチンがあります。

 子どもは集団の中で精神的にもとてもよい力をつけてゆきます。感染のおそれを思う以上に互いに子ども達は学びあって個性それぞれに人としての基礎的な力を身につけてゆくものです。自立する力も大変早いように思われます。

 病気の時などでどうしても困る時は病児保育を利用して下さい。病児保育が地域自治体にない時は是非つくっていただくよう皆さんで自治体に申し出て下さい。医師会や若い小児科の先生方が大変理解して下さるようになっています。休める時は休んであげて下さい。何よりも病気の時は看護休暇もとれるような制度が先づ基本的には望ましいのですが、併せて病児保育も必要と思います。みんなで未来に翔く子ども達を育ててゆきましょう。

(保坂智子)

 

 集団生活   投稿日:2006/09/01