保育園生活
近年、子ども達は多くの時間を保育園で過ごすようになってきました。集団生活の中で、お友達との楽しい触れ合いを知り、おもちゃの取り合いに始まる人間関係のあつれきの洗礼を受け、社会性を学び成長していきます。先生の真似をしたりお友達を思いやることを覚えたり、家庭で経験する以上の成長を示すこともあります。ただし、早寝!早起き!朝ごはん!+朝うんち!基本的な生活リズムの形成や躾は家庭でするものだと心得てくださいね。
集団生活という新しい環境に入るとどうしても病気をもらいます。最初の1年半位は次々と熱を出したり咳や下痢をしたり、職場への呼出し電話も多々あります。お母さんからもらった感染症への免疫が減ると、子どもは風邪をひきます。次々と病気をもらってしまうことは当たり前の事ですが、重症化させないことが大切です。自然にかかると怖い多くの病気にかからないようにするために予防接種があります。
入所前に受けられる予防接種は出来る限り受けて下さいね。また規則正しい生活をして、栄養のバランスのとれた食事をしっかり噛んで食べる。そういった基本的な事が病気を重症化させません。
子どもは病気をするものです。発熱してしまったときに見て下さるおじいちゃん、おばちゃん、お友達などが見つかるといいですね。私はベビーシッターさんの派遣サービスも利用しました。近くに病児保育があると本当に助かります。
但し病気のしんどい(つらい)時に大好きな家族に看病してもらえる幸せも経験させてあげて欲しいと思います。「痛いの痛いのとんでけ~~」とさすってもらった手の気持ちよさ、「お熱あるかなぁ」と触ってもらうお母さんの手やおでこでごっつんした時の嬉しさ、「大丈夫かなぁ」って覗きこんでくれる家族の優しい目、しんどい時に作ってもらったおかゆの美味しさ…。素敵な思い出作りにかかせません。一人で我慢しながら保育園に行っている子へのご褒美です。子供が病気の時には親が看病できる社会になって欲しいと思います。
素晴らしい経験をいっぱいして、保育園を卒業してくださいね。
(原 統子)