おむつかぶれ
原因:お尻の皮膚に、おしっこの成分からできるアンモニアや、便の中の蛋白分解酵素が作用しておこります。紙おむつが普及して減りましたが、下痢のときにはかぶれやすくなります。
症状:ぬれたおむつのあたっているところが、赤くなります。股や足の付け根、肛門のまわりに起こりやすく、オムツカバーのゴムがあたる腰、太ももにも起こります。
予防:やわらかいおむつを使います。環境保護を考えて布おむつが見直されていますが、洗いざらしのゴワゴワしたものは、お尻を傷つけ、おむつかぶれを起こしやすくします。
おむつがぬれたら、早くとりかえ、便をしたあとは、お尻をお湯で洗ったり、お湯でしぼったやわらかい布や綿花で、やさしく、ていねいにぬぐいます。外出の時は、おむつの替えと、あかちゃん用の洗浄綿を用意します。紙おむつは、肌あたりがやわらかくて、おむつかぶれを起こしにくいといわれていますが、ボトボトにぬれるまで放っとかないでください。
入浴時には、石鹸をよく泡立てて、おしりをていねいに洗います。
病気でおふろに入れない時には、シャワーやや腰湯(洗面器にぬるま湯をいれて、お尻をつけて洗う)をします。冬はあたたかい部屋でしてください。
治療:1日2~3回1回、お尻をきれいに洗ったあと、水気をぬぐって、おむつかぶれ用の軟膏をたっぷりぬります。おしっこと便が皮膚に付かないように。便のあとは特にていねいにしてください。ときどき、おむつをはずしてお尻の外気浴をすると早く治ります。医師の指示どおりにぬっても良くならない時は、ガンジタ症のことがあるので、早く診察をうけてください。
(山上佳代子)
新生児期から生後半年くらいまで
投稿日:2006/09/01