3 歳児健診
3歳を過ぎると、片足で立つ、三輪車に乗れる、衣服の着脱ができる、食事をこぼさずに食べられるようになる、丸を描けるなどいろんな動作ができるようになってきます。言葉も発達し、3語文以上話せるようになり、お友達との関わりなど社会性もますます発達してきます。歯も20本生え、視力・聴力の検査、検尿などもできる年齢になります。
保護者の方は、親離れ、自我の発達に伴う反抗期などに、成長の喜びを感じたり、戸惑ったり、不安を感じたり、一喜一憂の毎日ではないでしょうか。
その頃保健所などから、3歳~3歳6か月の健診のお誘い通知が送られてくるでしょう。
今までの健診は、病気や障害などを早期に発見する事が主でしたが、最近は少子化、核家族化に伴い、保護者への育児支援・育児不安の解消が大きな目的に変わりつつあります。病気の発見や育児指導はもとより、子どもの心身の健全な発達、特に心の健全な発達のために、医師(小児科・耳鼻科・眼科)、歯科医師、保健師、看護師、栄養士、心理士がチームを組んで、子育て支援や様々な情報提供ができるように取り組んでいます。
よりよい健診を受けていただくためには、たくさんの質問項目が書かれた「問診票」に正確に記入してください。きちんと書いていただくことにより、多くの専門家がその1枚の問診票を見て、更なるフォローや保護者・子どもの心のケアなどが必要かどうかをチームで検討していきます。
今まで、保健所などで健診を受けられてきて、満足できましたか?
3歳児健診は、地域によっても異なりますが、就学時健診を除いて、乳幼児の健康状態や発育・発達の定期的なチェックの最後の公的な健診になります。また検尿や、視力・聴力の検査なども実施します。是非受診されて、いろいろな不安や悩みをぶつけ、相談してください。そしてお友達も作ってください。きっと「来てよかった」と、笑顔でお子様と手をつないで帰路につかれることでしょう。
(阪本瑠子)