たばこの誤飲
あっ! たばこ食べちゃった。
動けるようになった赤ちゃんは好奇心旺盛です。
とりあえず何でも口にいれてしまいます。
赤ちゃんの誤飲のナンバー1はやっぱり、たばこ!
発生件数の約半数をしめています。
たばこの誤飲は何が原因なの?
ずばり、有毒成分のニコチンです。たばこ1本に16~24mgのニコチンが含まれていて、乳幼児の致死量は10~20mgです。
つまり、たばこを1/2~1本食べてしまうと危険です。
家庭での対応
気づいた時点ですぐに吐かせることが原則です。
しかし、消化管の中で吸収されるのを防ぐために、タバコの葉や吸殻を誤飲した時は、水や牛乳は飲ませないで下さい。
また、誤飲した量が少ない場合(2cm以下)は4時間以上何も症状がなければ安心できます。
ただし、灰皿にいれた水や、灰皿代わりに使った空き缶のジュースや水には大量のニコチンが溶け出しているので、これを飲んだときはすぐに病院に行って、胃洗浄の処置が必要になります。
気を付けましょう
大切なことは、たばこや灰皿を赤ちゃんの手の届くところに絶対おかないことです。
また、灰皿に吸殻をためない、ジュースの空き缶を灰皿代わりに使わないということも大切です。
何よりも家庭内にタバコが無いと、タバコ誤飲は起こりません。つまり、小さいお子さんのいるご家庭では、是非とも禁煙をお勧めします。
(坂崎弘美)
生後半年から2歳ごろまで, 事故と安全
投稿日:2013/05/01