おちんちんの話

 

亀頭包皮炎

cc249 おちんちんの先が赤くはれて痛がることがあります。おちんちんの先(亀頭)と皮(包皮)の間に細菌が入り込んで、炎症を起こしたもので、亀頭包皮炎といいます。下着に黄色い「膿(うみ)」が付いていることがあります。自然に治ることが多いのですが、ひどい時には軟膏を塗るとか、抗菌剤を飲むことがあります。

恥垢(ちこう)

 おちんちんの皮膚のすぐ下に、薄い黄色の楕円型のかたまりが透けて見えることがあります。できものではないかと心配して受診されることがありますが、これは脱落した細胞や分泌物が固まったものです。自然になくなっていきますので、治療は必要ありません。

包茎

 おちんちんの先が皮におおわれて、先が見えないものを包茎と呼びます。おちんちんの皮を元の方へ引っ張っても、全くおちんちんの先がみえないものを真性包茎といいます。いつもは見えないが皮を引っ張ると見えるようになるものは仮性包茎といいます。

 包茎を病気ではないかと心配されることがありますが、生まれた赤ちゃんは、ほぼ全員が真性包茎です。大きくなるにつれて、包茎の子は少なくなっていき、4~5歳くらいになると真性包茎の子はそう多くありません。包茎であることで困ることはほとんどなく、まれにおしっこがでにくい、亀頭包皮炎を繰り返す場合に治療をすることがあります。以前は、手術がよく行われたようですが、現在では、めったに行われません。

 手術以外の方法として、包皮を少し引っ張ってステロイドの入った軟膏を塗るというやり方があります。5歳くらいになっても真性包茎の場合には試してみるとよいでしょう。ただ、皮を引っ張りすぎて元に戻らなくなると、おちんちんが腫れあがって、緊急受診が必要になることがありますので、始める時は、必ず医療機関の指導のもとにおこなうようにしてください。

(西垣正憲)

 

 泌尿器・生殖器   投稿日:2006/09/01