しもやけ

 

cc260 しもやけは、秋の終わりから冬にかけて、寒さや冷えにさらされた体の末端部分の血行が悪くなることによりおこる皮膚の炎症です。気温差が大きいこと・皮膚が湿っていることも発症原因の一つです。小児に多くみられ、手足や耳などの皮膚に赤い発疹ができたり赤く腫れたりして、じんじんとした痛みに加え、温まると痒くなるのが特徴です。

 しもやけを予防するためには、寒い時期には手足や耳などが冷えないように、防寒グッズを利用しましょう。また手を洗ったあとはしっかり乾燥させ、汗や水分で湿った靴下をそのままにせず清潔な乾いた靴下を履かせることも大切です。鼻水や、赤ちゃんのよだれもしっかり拭いてあげることも忘れないようにしましょう。

 毎年繰り返すことも多いので、心当たりがあれば普段から手足のマッサージや温浴をして手足の血行をよくしてあげるといいですね。

 しもやけになってしまった場合は、血行を良くする軟膏や炎症を抑える軟膏に加えて、ビタミン剤などが処方されることもあります。早めに医師に相談しましょう。

 ところで、お母さんやお父さん方は「かきねのかきねの曲がりかど、たき火だ、たき火だ、落ち葉たき・・・」で始まる童謡(たきび)を御存じですか?2番の歌詞に「(たき火に)あたろうか、あたろうよ、しもやけお手々がもうかゆい」と出てきます。昔はありふれた病気だったのですね。

(藤井雅世)

 

 皮膚   投稿日:2013/05/01