予防接種の目的
予防接種を受けていれば、①その病気にかからないか、②かかっても軽くすむことができ、そして、③まわりにいる他の人へ病気をうつすことも少なくなります。
①と②は予防接種を受けた人が得られるメリットで、これを「個人免疫」と呼びます。予防接種を受けた人が、ワクチンで防げる病気から守られるということで、当然のことですね。
一方、③は予防接種を受けた人の「まわりにいる人」、すなわち、家族や友人などにとってのメリットです。これは「集団免疫」と呼びます。予防接種をきちんと受けて、自分が病気にかかりにくくなれば、他の人にうつすことも少なくなります。多くの人が予防接種を受ければ、地域での病気の流行がなくなります。そうなると、予防接種を受けていない人もワクチンで防げる病気から守られるのですね。
地域社会にはいろいろな人がいて一緒に生活しています。赤ちゃんやお年寄り、妊娠している女性、体に重い病気を持っている人など、体力の落ちた抵抗力の弱い人も少なくありません。実はこのような人にこそ予防接種が必要なのですが、年齢や体調によっては、予防接種を受けたくても受けられないこともあります。このような人たちをワクチンで防げる病気から守るためにも、地域ぐるみの予防接種が必要なのです。
予防接種
投稿日:2014/07/01